Netflixの映画マリッジストーリーのネタバレになるかもしれませんので見ていないかたはお気を付けください。
先日マリッジストーリーを観ました。
いい役者ばかり、本当に素晴らしいです。
離婚を題材にした映画なのに、結婚生活を大事にしようと思える、不思議な涙がでました。
夫婦はいつから素直な笑顔を作れなくなったのだろう。
笑顔になれない理由はいったい相手のどこが気にくわないのだろう。
笑顔になれない理由はいったい自分のどこに問題があるのだろう。
私もアダルトチルドレンの夫婦として結婚生活を送っていますが、本当によくわかる映画。
そして本当はわかっている心の奥をつつかれて辛い。辛いけど救われる。そんな映画。
愛情があふれているのに、なんで別々に暮らす選択をするのだろう。
不思議です。
人間の夫婦とその他の動物のつがい とは何が異なるのだろう。
知識や知恵や欲や何かへの憧れがあり、複雑なつがい が夫婦ということなんだろうなと思いました。
婚姻届けという紙で定められるものとは異なり、もっともっと複雑で
プラグでつながるような結びつきではなく、、時が経てば経つほど、木の根と地面が複雑に絡み合って育っていくような結びつき。
嫌いだから別れるのか、愛しているからこそ別れるのか、単純明快な離婚はない。
結婚や結婚生活は明快。
お互いを高めあって、思いやって、笑って喧嘩して怒って泣いて仲直りして笑う。
もし複雑に絡み合っている離れようとするならば、何か大きな斧でスパッと切るしかないでしょう。その切り口には痛みを伴います。
弁護士同士がいくら議論しても、外野が盛り上がっているようだ。弁護士は問題点を作り出し、言語化してうまくいかない理由を作り出す。
あなたのことを一番よく知っているのはわたし。君のことを一番よく知っているのは僕。
自分の足らないこと、人生で欠けている部分を、この人は補ってくれると思ったから一緒にいる。
夫婦は二人で完全になる。
自分のことは見えないし、なかなか分からない。でも相手に映る自分をみれば、自分を知れる。
喧嘩をするときは、相手のことが嫌いでしょうがないからではないの。喧嘩をするときは、自分を一番よく知る人から、自分の一番の弱点を指摘されて、怒りや悲しみを覚える。
相手が嫌いなのではなくて、自分の足らないところを見せられて気づかされて指摘されて、自分に自信が無くなったり自分のことが本当に嫌いになってしまうということ。
だから、辛い。
完璧になるために一緒にいるはずなのに、相手を知れば知るほど自分の足らないところがわかり、喧嘩をして浮き彫りになることが辛くて辛くて自分を守るために分かれないといけなくなる。
生物の自然の摂理かもしれないな。
離婚してもしなくても辛い。だからこそ、結婚生活を続けるという選択もできる。
どちらに転んでも、結婚相手に出会えたことは奇跡のようなことだと忘れないように、結婚生活を続けていこう。
そんなことを考えさせられる映画。ぜひ。