前の記事「不安を感じるときこそ不安の原点を見つける」の続きです。
自分と環境の組み合わせが不幸を招いているという考えのもと、その解決策を具体的に挙げていきましょう。
この世で唯一コントロール可能なもの
自分の「感情」はコントロールできないのですが、「行動」はコントロールできます。
というかむしろコントロールできるのは自分の行動しかありませんね。
行動には発言も含まれますが、発言は心の声を投影する可能性があるので、外部に発するときは気を付ける必要があります。SNSへの書き込みも発言の一つです。
では、どんな行動をすればよいでしょうか?
この記事にたどり着いた人は、行動するのも億劫な状態になっている可能性がありますが、まず、先ほど挙げたポイントをよく理解することで、行動が楽になってきます。
- 環境はコントロール出来ない
- 相手もコントロール出来ない
- 自分の感情もコントロール出来ない
- 環境には問題は無い
- 自分にも問題は無い
- 環境と自分の組み合わせが悪い
これらを身に沁みて理解できると、だいぶ肩の力が取れて行動しやすくなります。
これらを理解しないで、環境をコントロールしようとしてみたり、自分の感情を抑え込もうとしてみたりする行動は誤った方向に走りがちです。
自分の行動を自分でうまくコントロールする必要があります。
職場の環境に不安や不満があるのに、何とかしてよい環境にしよう、とか、寝ずに働いてお給料が上げよう、とか、我慢して考え方を変えてみよう、とか一生懸命に頑張ってはみるものの、すぐに破綻します。
うまくいくことももちろんありますが、大抵、ストレスがかさみ、かつ時間がかかり、結局うまくいかない場合が多いです。
また、夜、布団に入り寝る前に頭の中にその環境への不安が出てきては、頭の中が一杯になり、挙げ句に不眠。
不幸が不幸を呼ぶ行動をしてしまっています。
不幸を呼ぶ行動で、自分自身を苦しめて、くじけてしまいます。
まず、その負のループに気づくこと、そして止めてみましょう。
自分からその不安な思考を手放してしてみましょう。
断捨離ですね。
不要な思考や行動を捨てることで、空いたスペースに新しい、本当にすべき行動を入れてあげましょう。
それで初めて心地よいと感じる環境と、現在の環境のギャップを埋める行動をし始めることができます。
どんなに奮起しても、逆にどんなに目を背けても、問題のある環境への執着がある限りは、本当に望む環境へ到着はできません。
嫌なこと何になぜ執着してしまうかというと、怖いからなのです。
それをやめてしまったら、周りから責められるのではないか。嫌われるのではないか。と不安になるのです。
勇気を持ちましょう。アドラー心理学でいう 嫌われる勇気 っていうやつです。
どのような行動をすべきか
環境側(相手側)からすると、あなたもひとつの環境であるということを考えてみます。
- 環境はコントロール出来ない
- 相手もコントロール出来ない
というポイントを押さえると。
こうすべき、義務がある、と提唱している環境は、あなたをコントロールしようとしていることになります。
その環境に身を置くことは、全てとは言いませんが、不幸になる可能性があるということです。
こっちは相手をコントロールしようとはしていないのに、向こうはコントロールしようとしに来る。
それを敏感に感じとること、また、知識に取り入れ深く理解しておくことで防御策となります。
本来、生物として産声を上げて、生命を授かり生きていくことは、それだけで素晴らしいことです。
にもかかわらず、社会や環境や国は義務を作らなければ成り立たないシステムになっているのです。
いつもは怖い上司も家に帰れば優しい夫であり優しい父であるかもしれません。
その環境、役割に入ることで、システムに取り込まれ、皆が与えられた役を演じるしかないのです。
歴史的な偉人や漫画に出てくるような革命家でもない限りは、この社会システムを一人の力で変えることはできません笑
つまりは、一番小さな身の回りの行動から変えていく術以外にはありません。
小さなことからコツコツと・・です笑
ゴール設定
ここまでを踏まえ、次に気を付けなければならないことがあります。
どんな行動をすべきかの判別をするためには、自己啓発関連の書籍などでよく見るのが、ゴールを持ちましょう、というゴール設定が必要だと思わせる話です。
次回は不安を解消するための行動・・をするための「ゴール設定」について述べていこうと思います。
大丈夫、きっとよくなる(^◇^)