前の記事不安を感じるときこそ不安の原点を見つける 2の続きです。
不安を解消するための行動・・をするための「ゴール設定」について述べていきます。
ゴールとは何なのか
自己啓発関連の書籍などでよく見るゴール設定が大事だよ、というお話なのですが、なかなか厄介なお題です。
ゴール設定の例としては、資本主義や世界の社会でのゴールがあるとしたら、経済を発展させることがゴールです。
このゴールが大企業や政府のゴールが国民に沁みついている可能性があります。
安易にゴールを設定すると、その社会のゴールを自分のゴールだと勘違いしてしまう可能性があります。
時間というリソースを差し出せば安定的な給料が貰える「会社」というシステムは、家に帰っておいしいご飯を食べてお風呂に入ってテレビを見て暖かい布団で眠ることができます。
この社会システムの中の歯車になれば、多くの人が助け合いながら安定した生活を送ることができます。
現代社会(日本の事しかあまりわかりませんが)は凄いシステムで、”普通” に生活できているのは感謝することですし素晴らしいことです。
反面、ゴールを目指す社会で生活することで疲弊している人がいるのも事実です。
社会的ゴール設定に対して、実は本当に自分のやりたいことのゴール設定をすることは本当に難しいことで、その矛盾は、心を疲弊させる要因の一つであると私は思います。
毎日早起きして満員電車に乗り、取引先との打ち合わせ、社内プレゼン、上司との付き合いの呑み会、これらが本当に平気な人もいれば、反対に全く体に合わずに無理をして日々を送っているという人もいます。
安定した生活を手に入れるために支払う代償(心の消費度)は人それぞれです。
もし自分に合わない環境に身を置き続け、かつ、ガス抜きする方法を見つけられない場合はうっぷんが溜まり、いつかは爆発してしまう事でしょう。
断る勇気
幼い頃から、与えられた仕事や当番をさぼることなど全くなく真面目に取り組んでいた人。
やる人がいないから自分がやればいいと、率先して面倒な係をしていた人。
こういう人は大人になっても、ちょっとずつ重荷を背負わされてしまいがちです。
- 環境はコントロール出来ない
- 相手もコントロール出来ない
- 自分の感情もコントロール出来ない
- 環境には問題は無い
- 自分にも問題は無い
- 環境と自分の組み合わせが悪い
これらのルールに則ると、「やる人がいないから自分がやる」という謎の責任感は負のスパイラルでしかありません。
会社組織においては、そもそも、やりたい人が出てこないような仕事や当番やルールは、組織づくり・体制・システムが間違っています。
にも関わらず、優秀な誰か(あなたのような人)の「無理」で何とか回ってしまうから厄介です。
そういう優秀な人がいると、会社側が楽を出来てしまいます。
実はそういう無理な頑張りに期待してしまうと会社組織のためにもならず、システムが発達しません。
無理が出て支障をきたせば、システムを改善せざるを得ないと会社が気づくことで会社自体の進歩につながるので、誰も無理をしない社会になったらいいな、と私は思います。
ビル・ゲイツや孫正義さんや様々な現代の偉人が、嫌々ながら無理をして、あれほどまでの功績を残したのでしょうか?
私は違うと思います。無理をしてしているのではなく、体に鞭を打ってでもやりたい!という欲求から動いているのではないかなと。
やめる、という行動
社会的にこうなっているべき、こうなっていたほうがいい、というゴールがあるからこそ、優しい人が何とか無理をしてでも解決しようとします。
ある種の強迫観念です。実はそこに不安があります。
それ、やめてみましょう。
無理して行動するのをやめてみましょう。
やめる。こそがすべき行動です。
社会的ゴールや規則、規範、決まり、ルールに則って行動することでより良い環境になっていくに違いない・・そうだ、みんなのために頑張ることが大事なのだ、と思い込んでしまうとおちいりがち。
会社や社会が我々を盲目にしようとしているわけではなく、大きな流れ、風潮がそうさせているかもしれませんが、あなたのような優しくて優秀な人が無理して社会的なゴールを背負う必要はありません。
本来の社会のゴールは、ひとりひとりがすべきことではなく、したいこと、得意なことで社会に参加して経済を発展させ、強いては環境を良くしていくことだと私は思います。
ある地域では、社会的なゴールを定めて経済が発展し、安定的な食料や飲料水の確保・供給ができてきました。
人間は戦争をたくさんし、支配したり統治したりすることで世界を悪から善を守ろうとしてきたはずなのです。
ですが、今もなお紛争が続いている地域はあり、少しずつ世界の栄養不足の比率は少なくなってきていますが、栄養不足の人口自体は増えています。
栄養不足の人口を減らし、比率も減らさねばなりません。
近現代、情報が世界を一瞬で受け取り発信できるようになっているはずなのにこの有り様は、おそらくシステムにバグが点在すると思われます。
そのままで完全
さてさて、話が壮大になってしまいましたね(笑)
話を元に戻していきつつ、まとめてみましょう。
いま感じている不安を、この状況をなんとか解消していきたいのです。
そのためにどんな行動をすれば良いかというと、無理をしている行動をやめる。
強いて何かを頑張るとするならば、やめるという行動を頑張ってみて下さい。
これ、強力で。
今までだったら引き受けてしまっていたうな仕事や家事や、まぁしょうがないか、ってやっていた事を、思いきって止めることで、途端に心にスペースができ始めるんてす。
現代社会て陥りかちな罠、でも、誰も悪くない
- 環境には問題は無い
- 自分にも問題は無い
- 環境と自分の組み合わせが悪い
現代社会は、これらを悟られないようにする社会システムになりがちなので、常に意識をするようにしましょう。
この社会システムを仕掛けた人も、やりたい!という欲求で、仕方ないなと思う人たちを駆使してなし遂げたに違いありません。
だからこそ、環境と自分の組み合わせが悪いだけたと思うようにしてはどうでしょう。
環境に合わせる必要はありません。
たとえば、毎日毎日嫌味ばかりを言ってくる上司がいるとします。
その上司と私と職場の環境って最悪ですよね。
その環境をよしとしている人もいます。あいつが叱られる標的だから自分は叱られないぜ、って思っている同僚や、見て見ぬふりをする他部署の社員たち。
その環境を、一目散に抜け出す行動を考えて、行動しよう。
え?俺が会社を抜けたらやばいよ・・ って思いましたか?(笑)
それこそが不安の本体です。なので、それをやめましょう。
大人なので責任を取らなくては、と思いますよね?
わかっています。あなたは責任感のある素敵な人です。
でも、仕事において無限責任などはありません。
責任を取る、ケツを拭く、とか言いますが、それは「線を引く」ことで初めて発生することです。
つまり、この業務は受けられないなぁ・・期日に間に合わないよなぁ・・と思ったのであれば、この業務は受けられません、期日には間に合いません。としっかりと断ります。
その代わりに新しく線を引きます。
例えば、この業務は難しいですが、ここまでなら対応できます。期日は明日は無理なので、いついつまでに延期させていただければ可能です。
というようにです。
どうにも会社を辞めたいなこの環境無理だなと思った人も、小さいところから試してみてください。
いくら、環境と自分の組み合わせが悪いからと言って、いきなり「俺、明日会社辞める」って行動・発信してしまうと、取り返しがつかないことになるので、何とか最後の力を振り絞って小さな無理を無くしていきましょう。
焦らず、まずは大切な自分の無理に気づいてあげましょう。
環境のほうから迎えに来る
- 環境はコントロール出来ない
- 相手もコントロール出来ない
- 自分の感情もコントロール出来ない
- 環境には問題は無い
- 自分にも問題は無い
- 環境と自分の組み合わせが悪い
この心掛けで、自分と環境との相性が良くなっていきます。
無理をしなくても。
というか、無理をしなければ。
大丈夫、きっと、どんどんよくなる。