不安や恐怖から抜け出す方法と、ついでに夢を実現するための方法。
不安や恐怖から抜け出す方法を知るには、まず自分自身が不安を感じている事柄(ことがら)に気づくことです。
不安や恐怖といったネガティブな思考によって、自分を牢屋(ろうや)に閉じ込めてしまっている可能性があります。
以前の記事でも書きましたが、得も知れぬ不安を覚えた時、我々の脳では何が起こっているのでしょうか?
得も知れぬ不安とは、理性では把握できない不安とも言えるかもしれません。
一例を上げてみます。
大手企業に就職したAさんは優しい上司や同僚に恵まれ、安定的な収入を得て生活を送っていました。
それにも関わらず、Aさんは会社を辞めてしまいました。
なぜこのような事が起きてしまうのか。
Aさんには遠い昔に暴力を振るわれ恐怖を抱いた人物 Bさん がいました。
ただ、かなり昔の話なので Bさん の事など Aさん の記憶には全く残っていません。
大人になり会社の就職したAさんは、優しい上司の Cさん の元で働きます。
優しい上司や同僚に恵まれ、収入も安定しているものの、なぜかAさんは日々の生活で不安を覚え始めます。
実は、CさんはBさんによく似た表情や背格好をしている のです。
信じがたいのですが、人間の脳はそれだけでストレスを抱えることもあるのです。
恐怖を感じている時、脳では何が起きているのでしょうか。
恐怖を感じると活発的に活動する脳の一部があります。
それは原始的な部分である「扁桃体」です。
Aさんの目に Cさんが入ると、自動的に扁桃体が発火します。
発火というと分かりづらいかもしれませんが、具体的には扁桃体の血流が増すということです。
扁桃体が発火すると、人はその恐怖や不安から逃れる方向へと行動します。
この機能は人間が種の保存のために、そもそも携わっている生命維持装置と考えられます。
Aさん自身は理性的にしていると思っている判断や行動ですが、実は一つ一つの判断や行動が脳の原始的な部分に強く依存しているのです。
Aさんはまさか優しいCさんが目に入っただけで、Bさんを思い出し恐怖を覚えているとは全く気づきませんよね。
大手企業に就職したAさんは安定的な生活を送れているにも関わらず、職場に「どうも居心地が悪い、この環境にいたくない」と扁桃体が発火し続けると脳は疲れストレスを感じます。
長期間ストレスを感じ続けたAさんは疲労困憊し、会社を辞めてしまうという事態になってしまいました。
こういう事例が起こりうるのです。
自分を閉じ込めている不安と恐怖の牢屋を抜けだし、ついでに夢や願望を実現しよう。
実践講座
- まだ実現していない夢・願望に目を向ける。(例えば、本当は〇〇大学に合格したいと思っているんだ・・でも実現できていない。等)
- その夢と、その実現に必要な工程を紙に書き出す。(例えば、英単語を3000語覚える。等)
- 実現に必要な工程をひとつひとつありありと想像し、その時に感じる感情に目を向ける。不安や恐怖を感じたら書き留める。(例えば、小さいころ暗記テストに失敗して親から怒られた。等)
- 不安・恐怖が、実現の為にどのように影響いしているかを紙に書き出す。(例えば、暗記には自信が持てなく、どうせ覚えられない、頑張ったところで親から怒られると思っているから暗記系に苦手意識を持っている。等)
- 実現するためには、「変わりたい・変わらなければいけない」という意志を持つ。(例えば、暗記することに意味がないと思っていることや不安を払拭するぞ!等)
- 不安や恐怖を感じる工程を「自分には無理だ」から「難しいかもしれないが実行は可能」と認識する。自分は変わりたいのだから、それ実行するにはどうしたら良いか を考え紙に書き出す。(例えば、英単語100個書いた紙をトイレに貼って用をたす度に眺める。自主的に反復テストをする。等)
- 紙に書きだした工程を1日10分でも20分でも良いので必ず毎日確認する。
この一連の作業を(7に関しては毎日)行ってみましょう!
この最初の一歩の小さな努力が、今後の人生に大きく響きます。
前頭葉で行う努力が扁桃体の発火を抑制することになるのです。
決して夢を実現するための一つ一つの工程を努力するのではありません。
不安を引き出し見つめて理解し、夢への工程を実現可能だと毎日認識することに努力しましょう。
この記事があなたの夢の実現の第一歩になれたらとても嬉しいです。